スターシーズ、系統用蓄電池事業に参入、2027年までに全国50カ所展開へ

■政府支援策の強化受け、蓄電池社会実装に向けた環境整備を活用

 スターシーズ<3083>(東証スタンダード)は7月17日、系統用蓄電池事業の開始を発表した。再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力需給調整の必要性が高まる中、同社は蓄電池を活用した新事業で電力安定供給と収益基盤の確立を目指す。

 同社は昨年末から準備を進め、2025年2月にダイサン、4月にKDDIグループのエナリス、6月に中国のShanghai Robestec Energy、7月に日本エネルギー総合システム(JEIS)社やRE100電力(RE100EP)社と相次いで業務提携を締結した。これにより、蓄電池設備の開発・運用からアグリゲーション技術までをカバーする体制を整えた。

 事業では、同社が蓄電所を保有し、RE100EP社が需給調整市場への参加を支援、JEIS社が開発・保守を担当する。2027年度までに全国50カ所、総出力100MW(容量400MWh)の蓄電所を展開し、再生可能エネルギーのさらなる普及に貢献する計画だ。資金調達として5700万円と13億5000万円を充当し、3年間で75億円の売上を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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