FRONTEOが連日急騰、非上場企業データをAI解析に追加、経済安保支援AIが進化

■KIBIT Seizu Analysisが非上場企業にも対応

 FRONTEO<2158>(東証グロース)は7月28日、135円高(15.10%高)の1029円(9時24分)まで上げて、4日続伸し急騰している。同社は本日9時、経済安全保障対策AIソリューション「KIBIT Seizu Analysis」に非上場企業のデータを新たに追加したと発表した。これにより、従来は困難とされていた非上場企業の資本関係や実効支配の把握が可能となり、より多層的な株主支配ネットワークの可視化を実現した。ユーザー企業にとっては、提携やM&Aに伴うリスクを事前に検知する能力が高まり、デューデリジェンスの精度向上とともに、技術流出リスクの低減が期待される。

 経済安全保障を巡る国際的な規制強化の流れを背景に、日本企業にもサプライチェーンの透明性や説明責任が求められている。こうした状況下で、FRONTEOはAI技術を活用し、企業のリスク管理体制構築を支援している。独自開発の「KIBIT」は、サプライチェーン解析や株主支配ネットワーク解析に加え、研究者ネットワークのリスク分析にも対応しており、多角的な視点からの可視化が可能である。

 同社は、自然言語処理と特許技術を融合したAI解析を基軸に、経済安全保障分野での社会実装を進めている。創薬やリーガルテック、コンプライアンス支援など幅広い分野に応用を拡大しており、情報社会の公正性を支えるソリューションの提供に注力している。2025年3月末時点で資本金約8億9千万円、日米欧韓台で事業を展開している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る