コンヴァノ、15億円でビットコイン追加購入へ、社債で資金調達
- 2025/7/29 08:08
- IR企業情報

■市場動向を受け、7月末までに全額取得完了へ
コンヴァノ<6574>(東証グロース)は7月28日、総額15億円のビットコイン追加購入を決議したと発表した。購入資金は同日発行決定した第2回普通社債によって全額を調達する方針であり、7月末までに取得を完了する予定である。今回の取得は、6月に発表したデジタルアセット投資枠とは別に実施され、暗号資産を企業の価値保全資産と位置付ける同社の財務戦略の一環である。
同社は金融市場の動向と暗号資産市場の分析に基づき、ビットコイン市場が上昇局面に入った初動であると判断した。出来高の増加とボラティリティの低下、機関投資家の資金流入が強まる状況を捉え、短期的な売買益を狙うのではなく、中長期視点での資本効率の向上を重視する方針を打ち出した。これを受け、極めて柔軟な設計の普通社債による資金調達で機動的な取得を目指す。
同社債は無利息・短期償還・繰上償還請求可能という構造で、財務健全性への配慮がなされている。すでに第1回普通社債を早期償還し、負債圧縮を図った経緯もあり、今回の施策は「負債の質」を重視した資本政策と位置付けられる。今後の業績への影響は現時点で軽微と見られるが、ビットコイン保有に伴う損益が顕在化した場合は速やかに開示する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)