ファンデリーの第1四半期は営業利益が黒字化し純利益は損失6分の1に大きく改善

(決算速報)

■CID事業は国産食材による「旬をすぐに」の販売店舗数が拡大し損益改善進む

 ファンデリー<3137>(東証グロース)の第1四半期(2025年4~6月)決算は、主軸の生活習慣病対策を盛り込んだ宅配食が高齢化などの潮流を受けて堅調に推移し、国産食材による「旬をすぐに」はライフスタイルの多様化などにともなう需要拡大に加え、継続的に取扱店の拡大に努めたことで着実に損益改善が進んだ。売上高は前年同期比6.5%増加して6億22百万円となり、営業利益は4百万円で前年同期の48百万円の損失から黒字に転換した。四半期純利益は10百万円の損失となり、前年同期の60百万円から6分の1に改善した。

 MFD(Medical Food Delivery)事業は、管理栄養士の調整により、食事コントロールを通して血液検査結果の数値改善を目指す宅配食で、従来の宅配サービスとは一線を画す。健康食通販カタログ『ミールタイム』を、全国の医療機関や調剤薬局など、約2万か所の紹介ネットワークを通じて配布している。同事業における売上高は同4.4%増増加し、セグメント利益(営業利益)は同39.3%増加した。

 また、CID(Cooking Immediately Delivery)事業では、「国産ハイブランド冷食『旬をすぐに』」の販売店舗数の拡大が進み、製造数が増加。生産効率が向上し、着実に損益改善が進んだ。同事業の売上高は同80.9%増加した。

 今期・26年3月期の業績予想は、当第1四半期の推移、今後の見通しを検討した結果、4月に開示した業績予想からの変更はなく、売上高は29億92百万円(前期比21.5%増)、営業利益は86百万円(前期は7百万円の損失)、当期純利益は26百万円(同37百万円の損失)を継続した。2期ぶりの黒字化になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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