
■米国関税の影響は各種対策の実現性を踏まえ前回見通しどおりの影響額を見込む
三菱電機<6503>(東証プライム)は8月1日、一段高で始まり、取引開始後は11%高の3696.0円(354.0円高)まで上げ、約1週間ぶりに上場来の高値を更新している。前取引日の午後に発表した第1四半期(2025年4~6月)連結決算が営業利益91%増、親会社株主に帰属する四半期純利益85%増などと大幅に回復し、「売上高・営業利益ともに1Qとして過去最高を更新」(決算説明資料より)。好感買いが先行している。
当第1四半期は、為替が円高になった影響はあったがインフラやライフ、FAシステムの売上増加に加え、子会社の株式譲渡の上乗せなどにより、売上高・営業利益ともに1Qとして過去最高を更新した。26年3月通期の連結業績見通しは前回見通しを継続し、売上高は5兆4000億円、営業利益は4300億円。米国関税の影響は、相互関税上乗せ分までのコスト増、及び現時点における価格転嫁など各種対策の実現性を踏まえ、前回見通しどおりの影響額(△300億円)を見込むとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)