セイコーグループは16%高、第1四半期の営業利益60%増加し通期予想を増額修正

■ウオッチ事業やデバイスソリューション事業が引き続き好伸

 セイコーグループ<8050>(東証プライム)は8月12日、大きく出直る相場となり、16%高の5040円(705円高)まで上げて約6か月ぶりに5000円台を回復している。前取引日の午後に発表した第1四半期(2025年4~6月)連結決算が前年同期比で営業利益60%増などと大幅増益になり、3月通期の連結業績予想と配当予想の増額修正も発表、好感買いが先行している。配当予想は前回予想から1株当たり10.0円(第2四半期末5.0円、期末5.0円)増額し、年間配当金を1株当たり120.0円(第2四半期末60.0円、期末60.0円)に修正するとした。

 この第1四半期は、ウオッチ事業が国内、海外とも売上高を伸ばし、和光事業も堅調に推移した。システムソリューション事業は大型案件の進ちょく状況により減益だったが、デバイスソリューション事業は、小型電池が医療向け酸化銀電池を中心に売上高を大きく伸ばし、インクジェットヘッドも用途拡大等で前年同期から売上高が増加した。3月通期の連結営業利益は前回予想を4.4%上回る見込みに見直し、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.9%上回る見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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