ワイエスフード、恵比寿「ロティサリーブルー」事業を子会社通じ譲受、M&A第2弾でカジュアルフレンチ事業を取得

■譲受価額2745万円、Yappa社が実施、9月1日に契約予定

 ワイエスフード<3358>(スタンダード)は8月27日、アジアンテイブルが運営するカジュアルフレンチレストラン「ROTISSERIE★BLUE(ロティサリーブルー)」の事業を、子会社のYappaを通じて譲り受けることを決議したと発表した。契約締結および事業譲受期日は9月1日を予定しており、譲受価額は2745万8480円(税別)、現金による決済とする。

 同社は「九州筑豊ラーメン山小屋」ブランドを柱に展開してきたが、中長期方針として「多様なジャンルを取り込む総合飲食プラットフォーム」への進化を掲げている。2025年6月の経営方針発表以降、7月には焼肉事業を展開するYappa社を完全子会社化しており、今回の案件はM&A第2号となる。譲受資金はワイエスフード本体からYappa社に貸し付け、同社が事業を譲り受けるスキームを採用する。ロティサリーブルーは恵比寿ガーデンプレイスタワー39階に位置し、名物「ロティサリーチキン」を中心とする高品質な料理と眺望を兼ね備え、アフタヌーンティー利用でも高い評価を得ている。2024年9月期の売上高は1億3394万円、経常利益は1150万円を計上した。

 譲受対象は主に店舗の建物附属構築物などの有形固定資産で、現金や債権債務は含まれない。会計上は企業結合基準に基づく「取得」として処理し、正ののれんが発生する見込みであるが金額は精査中である。同社は事業ポートフォリオの多様化と強化を進めることで企業価値向上を目指し、譲受事業の堅調な業績はグループの利益構造の強化に資すると見込んでいる。定量的な業績への影響は第2四半期決算において公表する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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