IGSがストップ高、360度評価ツールの新版「GROW360+」提供開始、特許技術とビッグデータで人的資本経営を支援

■「測定」から「ROI算出」まで対応、人材データ活用を深化

 Institution for a Global Society(IGS)<4265>(東証グロース)は9月5日、80円高(26.06%高)の387円(10時12分)と年初来高値を更新しストップ高している。同社は本日10時、360度評価ツールの新製品「GROW360+」を発表した。従来版「GROW360」の特許取得済みバイアス補正技術と約100万件のビッグデータ基盤を引き継ぎつつ、並列評価機能や設問改善、評価者選定機能などを追加し、運用負荷を大幅に軽減した点が特徴である。これにより従業員の気質・コンピテンシー・スキルを効率的かつ客観的に測定し、採用・配置・育成から人的投資のROI検証まで、人的資本経営の全サイクルを支援する。

 今回の改良により、複数人を同時に評価できる「並列評価機能」による時間短縮、設問グリッドの5段階化による精度向上、システム内での評価者選定機能による事務局負担の軽減などが実現した。従来の課題であった評価バイアスや運用コストを抑えつつ、客観的データの継続取得が可能となり、360度評価の有効性を高めている。日本では360度評価の導入率が2007年の5.2%から2020年には31.4%に拡大しており、今後も成長が見込まれるなか、同ツールは企業の導入・運用を後押しする。

 さらにIGSは、導入から3年目以降に人材投資のROIを算出する活用モデルを提示。すでにめぶきFGは前身の「GROW」を活用し、スキルデータと営業成果の関連を定量化し、有価証券報告書で開示した事例もある。IGSは「GROW360+」を通じ、データに基づく「人を活かす経営」を推進し、日本企業の競争力強化と従業員の成長機会拡大に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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