イー・ガーディアングループのEGセキュアソリューションズ、「LLM脆弱性診断サービス」を開始

■プロンプトインジェクションや情報漏洩などLLM特有の脅威を網羅的に診断

 イー・ガーディアン<6050>(東証プライム)グループのEGセキュアソリューションズは9月17日、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の活用に伴う新たなセキュリティリスクに対応する「LLM脆弱性診断サービス」の提供開始を発表した。親会社のイー・ガーディアンはネットパトロールや脆弱性診断など幅広いネットセキュリティ事業を展開しており、今回の新サービスは急速に普及する生成AIの利用環境における情報漏洩や誤情報生成のリスクに備えるものとなる。

 同サービスは、LLM特有の脅威であるプロンプトインジェクションや機密情報の漏洩、不適切な出力生成(ハルシネーション)などを対象とし、国際的な指標である「OWASP Top 10 for LLM Applications 2025」を基盤に独自の知見を組み合わせて専門的に診断する。診断では、個人情報やシステムプロンプトの漏洩リスク、外部連携機能の脆弱性なども検証対象となり、LLMを導入する企業が安全に運用できる体制を整備することを狙う。

 導入事例としては、弁護士ドットコム<6027>(東証グロース)が提供するリーガル特化型AIエージェント「Legal Brain エージェント」に初採用された。同社は法務データの機密性や誤情報リスクが特に高いため、厳格な品質基準が必要とされており、同サービスの採用は生成AI実用化の新たな基準づくりを後押しする取り組みとなる。イー・ガーディアングループは今後も「We Guard All」を掲げ、安心・安全なインターネット環境の実現に向けて高品質なセキュリティサービスを強化していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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