
■役員・社員がカスタムGPTを競う研修を実施
ZOZO<3092>(東証プライム)は9月22日、生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」を全社員に導入したと発表した。ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する同社は、生成AIを経営基盤に組み込み、新規事業の創出や日常業務の効率化に広範に活用する。AIの自然言語処理機能を活かし、議事録の要約、データの分析・可視化など各部署の多様な業務に適用することで、「ファッション×テクノロジー」の融合をさらに強化する狙いである。
同社はこれまで、全社員対象の生成AI研修や業務効率化ツールの社内展開を進めるなど、AI活用と人材育成を同時に推進してきた。7月には全エンジニアに開発AIエージェントを導入するなど、システム開発面での取り組みも拡大している。今回の全社導入によって、従来は部署や個人ごとに分散していたAI活用ノウハウを共有し、組織全体での最適化を図る方針だ。
さらに、役員を含む全社員が「カスタムGPT」を作成する参加型研修を実施する。公開されたカスタムGPTの月間利用者数を競う形式を採り、ゲーム性を持たせながらAIスキルを自然に身につける仕組みである。楽しみながらノウハウを蓄積し、全社員が生成AIを自在に使いこなすことで、同社は新しい価値創出と持続的成長を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)