キーウェアソリューションズ、岩手銀行と資本業務提携を締結、地域DX推進へ
- 2025/9/25 07:59
- IR企業情報

■東北地域の企業・自治体に向けIT・デジタル化支援を拡充
キーウェアソリューションズ<3799>(東証スタンダード)は9月24日、岩手銀行<8345>(東証プライム)との間で資本業務提携契約を締結したと発表した。同社は中期経営計画「Vision2026」に基づき、顧客との直接契約によるプライムビジネスの拡大を重点方針に掲げており、地方におけるDX支援を強化している。岩手銀行も「地域のIT化・デジタル化」を経営戦略の柱に据えており、両社は既に2024年6月に地域DX推進に係る連携協定を締結していた。今回の提携は、これまでの協力関係をさらに強固なものとし、地元企業や自治体へのIT・デジタル化支援を一層推進する狙いがある。
提携の具体的な業務内容としては、地元企業や地方公共団体へのICTコンサルティングからソリューション導入支援までを包括的に展開することに加え、地域DX人材の基盤強化を進める。両社は人的資源や技術を相互に活用し、協力体制を整備することで、属人化や人手不足といった中小企業の課題解決を支援し、生産性改革を促進する方針を示した。岩手銀行の営業地域ではデジタル人材の不足が課題とされており、今回の協業によって持続的な支援体制を構築できるとみられる。
資本提携面では、岩手銀行が市場買付を通じてキーウェアソリューションズの普通株式を2億円相当、発行済株式総数の3%を上限に取得する。両社は地域社会のデジタル化推進を通じて企業価値の向上を目指す方針であり、当面の業績への影響は軽微と見込まれるが、中長期的には東北地域におけるDX支援の拡大につながると期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)