グロービング、Laboro.AIとの合弁を解消、X―AI.Laboを完全子会社化

ビジネス 万年筆 メモ

■合弁枠組みを発展的に解消、本体同士の直接連携で迅速な事業推進へ

 グロービング<277A>(東証グロース)は9月25日、Laboro.AI(ラボロ・エーアイ)<5586>(東証グロース)との合弁契約を解消し、両社が共同で設立したX―AI.Laboの全持分を取得して完全子会社化することを発表した。両社は2024年5月の設立以来、自動車・建設などの産業に対し人工知能技術を活用したソリューションを提供し成果を上げてきたが、スピードが求められるAIトランスフォーメーション領域において、合弁会社を介する形は非効率と判断した。今後はグロービングとLaboro.AIの本体同士が直接連携し、大規模案件を含むAI活用支援を推進する体制へ移行する。

 今回の合弁解消に伴い、グロービングはLaboro.AIが保有するX―AI.Laboの持分22.0%を4億1087万4000円で取得し、出資比率100%の完全子会社とする。X―AI.Laboは資本金2億4500万円、2025年5月期末の総資産は約7億4930万円で、人工知能を用いたデータ駆動型経営のソリューション提供を事業とする。持分取得による財務への影響は軽微であると説明している。

■新業務提携契約を締結、経営戦略からAI実装まで一貫支援を強化

 Laboro.AIは同日、グロービングとの新たな業務提携契約の締結を発表。両社は経営戦略からAI開発・実装までを一気通貫で提供することを目指し、共同提案やマーケティング活動を含む協力体制を強化する方針である。グロービングは戦略・DX支援、Laboro.AIはカスタムAI開発のノウハウを持ち寄り、顧客企業への提供価値を高める。今回の解消は協業体制の深化を目的とした発展的な判断であり、両社は今後も強固なパートナーシップのもと、ガバナンス強化と事業スピードの向上を図っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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