ピアズ、NTTドコモから金融向けAI開発を受託、生成AIで業務効率化と犯罪対策

■コンプライアンスや内部統制を支援する生成AIを開発、業務現場の知見を活用

 ピアズ<7066>(東証グロース)は9月25日、NTTドコモから金融領域向けAIシステムの開発業務を受託したと発表した。今回のプロジェクトは、金融事業におけるコンプライアンス対応や内部統制などバックエンド業務を対象に、生成AI技術を活用したシステムを導入するものである。具体的には、金融業務に特化した生成AIシステム、AIエージェント型業務支援システム、さらに金融犯罪対策を支援するAIシステムの開発が予定されている。

 受託の背景には、ピアズが通信事業においてドコモの代理店業務や店頭サポートを担ってきた経緯がある。長年にわたり培った業務現場の知見と接客領域のノウハウが評価され、NTTドコモビジネスが展開する大規模言語モデル「tsuzumi」パートナープログラムへの参画にもつながっている。さらに近年はリーガルテック領域など生成AIを活用した事業開発も進めており、こうした取り組みが金融領域への応用へと発展した形だ。

 今後はドコモと連携し、金融業界特有の要件に対応できる実用的なシステムを構築していく計画である。通信業界で蓄積した接客ノウハウを異業種へ展開し、業務効率化やリスク管理の高度化など社会的課題の解決を目指す。なお、同件はトライアル段階にあり、現時点で業績に与える影響は軽微とされている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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