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ホンダJet、世界初の100%SAF飛行に成功、100%持続可能燃料で試験飛行実施
- 2025/10/15 07:53
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■HF120エンジンで性能確認、通常燃料と同等の飛行性能
ホンダ<7267>(東証プライム)の航空機事業子会社のホンダエアクラフトカンパニー(HACI)は10月13日、同社が開発・製造する小型ビジネスジェット機「HondaJet」において、100%持続可能な航空燃料(SAF)を使用した試験飛行に成功したと発表した。ツインエンジンのベリーライトジェット機として、SAF100%利用の飛行成功は世界初。現行の認可制度では、SAFの混合比率は最大50%とされているが、今回の成果は将来的な認可拡大や実用化に向けた技術的裏付けとなる。
この試験では、地上試験済みのHF120エンジンを搭載したHondaJetに、2種類のSAF(HEFA-SPKとHDO-SAK)を混合した燃料を使用。米ノースカロライナ州グリーンズボロ周辺を飛行し、通常のジェット燃料と同等の飛行性能を確認した。SAFはCO2排出削減を目的とした代替燃料であり、航空業界のカーボンニュートラル化に向けて注目されている。
HondaJetは燃費効率の高さで知られ、同社は2024年に米国ビジネス航空協会から「持続可能な飛行部門認証」を取得している。ホンダはまた、SAFの安全性評価と規格化を推進する国際団体(FAA/OEM Review Panel)にも参加しており、今後も持続可能な空の移動の実現に向けて産業界をリードする姿勢を強めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)