
■「どうぶつ宝島」“緑の海”に着想、新レーベル第1弾は川崎ブレイブサンダース・ロウルとコラボ
東映アニメーション<4816>(東証スタンダード)は10月27日、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>(東証プライム)および東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻企画開発研究室と共同で、クリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」を設立したと発表した。アニメーション産業の成長を背景に、若手クリエイターの発掘と世界で通用する人材育成を目的とする。レーベル名は東映動画時代の名作『どうぶつ宝島』(1971年)で、海を緑で描いた小田部羊一氏の発想に由来する。産学が連携し、創作と教育を一体化した新たな育成の場を創出する狙いだ。
第1弾プロジェクトでは、Bリーグ所属の「川崎ブレイブサンダース」とのコラボレーションによる特別映像『ロウルと名前のないものたち supported by 川崎ブレイブサンダース』を制作。マスコット「ロウル」を主人公に、川崎の街並みを舞台とした百鬼夜行を描く。映像はJR川崎駅北口の大型LEDビジョン「THE KAWASAKI VISION」で10月27日より公開された。南北計36メートルのデュアルビジョンを活用し、行き交う人々とキャラクターの動きを連動させるなど、空間と調和した演出が特徴となる。
制作は東京藝術大学出身のアニメーション作家・植草航氏が監督を務め、同大学大学院OB・OGが中心となって参加。従来の映像フォーマットにとらわれない横長構成のエフェクト表現や、左右異なる映像を組み合わせた空間演出など、新しい表現手法に挑戦した。今後も3者は行政や企業と連携し、適正な制作環境と育成機会の提供を通じて、アニメーション産業全体の発展に寄与していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























