日産、モビリティショー2025で新世代EV群を披露、エルグランドとパトロールで国内戦略を加速

■電動化・先進技術でブランド刷新、日本市場再強化へ

 日産自動車<7201>(東証プライム)は10月29日、ジャパンモビリティショー2025(国内最大の自動車展示会)で披露する新型車群と、同社の再構築戦略「Re:Nissan」に基づく今後の国内市場強化策を発表した。2026年夏に発売予定の新型エルグランド、2027年度に日本導入予定のフラッグシップSUV「パトロール」、さらに刷新された電動クロスオーバー「アリア」を中心に、電動化・知能化技術を融合させた新世代車両群を公開した。同社はこれらのモデルを通じて、電動パワートレインと先進運転支援技術を軸に、日本市場での存在感を高める戦略を示した。

 エルグランドは1997年以来の高級ミニバンとしての伝統を継承しつつ、第3世代e-POWERシステムと新開発の5イン1電動パワートレインを搭載する。新たに「e-4ORCE」四輪駆動を採用し、あらゆる路面での安定性と快適性を実現。ハンズオフ走行を可能にする最新の「ProPILOT」や「ProPILOT2.0」を装備し、運転支援性能を向上させた。内装は日本の職人技と未来的デザインを融合し、14.3インチのデュアルディスプレイ、Bose22スピーカー、64色アンビエント照明など上質な空間を演出する。外観は「富士夜明け」「シゴク」など新色を採用し、「時代を超越した日本の未来主義」を体現した。

 同時に公開されたパトロールは、頑丈さと高級感を併せ持つSUVとして2007年のサファリ終了以来の国内復帰を果たす。多様な地形に対応しつつ都市走行にも適応する性能を備え、日産の「心臓の鼓動モデル」としてブランドの象徴となる位置づけだ。また刷新されたアリアは、Google搭載インフォテインメントやV2L機能、改良サスペンションを導入し、より快適で接続性の高いEV体験を提供する。同社はRe:Nissan計画の下、革新的技術と感情に訴えるデザインを融合させ、電動化とインテリジェント技術を軸とする持続可能な成長を目指す姿勢を明確にした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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