シンクロ・フード、「飲食店ドットコム」が生成型AIを活用したサービスを開発、CTO直下に「GPTプロジェクトチーム」を新設

■AI技術を活用した飲食店の業務効率化革命

 シンクロ・フード<3963>(東証プライム)は4月21日、最新テクノロジーを活用したサービス利用・開発に取り組む「GPTプロジェクトチーム」を2023年4月から新設したと発表。CTO直下に若手メンバー中心に組織化、社内業務への活用から着手し、人手不足が深刻な飲食店の生産性向上を図るサービス開発にチャレンジする。

 これまで以上に、飲食業界にチャレンジする人を応援し、飲食業界を盛り上げるサービス開発を強化していくことで、今後の更なるユーザー価値向上と企業価値の最大化を目指していく。

■背景:生成型AI技術を活用して飲食店の業務効率化へ

 同社が運営する飲食店運営支援プラットフォーム「飲食店ドットコム」は、2003年のサービス開始以来、飲食店開業・運営がよりスムーズ・フェアになるよう、時々のテクノロジーを利用して機能強化を図ってきた。

 コロナ禍を経て、人材不足が深刻化する飲食業界では、人材確保・生産性の向上は喫緊の課題となっている。急速に発展するChatGPT等の生成型AI技術を活用し、飲食店の業務効率化・負荷削減を推進していく。

■検討予定テーマ

 まずは社内業務への活用から始め、サービス適用を検討していく。

(1)メールサービス原稿作成サポート

 同社では、「飲食店ドットコム」に登録するユーザー(26万件超)に対して、メールによって日々、飲食店開業・運営に役立つ情報を配信し、好評を得ている。これまでの配信結果データを参考に、メールクオリティ向上・文書作成効率向上を図っていく。

(2)求人原稿/スカウト文面/Web履歴書 作成サポート

 同社が提供するNo.1飲食専門求人サイト「求人飲食店ドットコム」では、個人経営のお店・多店舗展開中の成長企業等、他にはないオリジナル求人と、飲食店経験者・希望者を多数マッチングしている。サービス開始以来蓄積してきた、5万件の掲載店舗と25万人の求職者会員のマッチングデータを生かし、飲食店にはよりお店の魅力が伝わる原稿作成サポートやスカウト文面の作成サポート、求職者には自分の強みがより伝わる履歴書作成サポートの強化を図っていく。

(3)店舗内装相談チャット

 同社が提供する「店舗デザイン.COM」では、これまで多くの飲食店から店舗内装の相談をもらい、設計施工会社とのマッチングに繋げてきた。そのノウハウを活用し、初めて開業するユーザーに対しても適切な情報提供、状況ヒアリングを行い、双方の満足度が高まるマッチングが実施できるようサービス開発を目指していく。

(4)集客業務サポート

 同社が提供する「飲食店ドットコム」は、多数の飲食店経営者の方に利用され、多様な店舗情報を保持している。その情報と生成型AIを活用し、通常の店舗営業に追われて対応できていない、グルメ媒体SNS等の消費者向け集客活動の支援を行うツール作成等を検討する。

【CTO 大久保 俊氏のコメント】

 飲食業界では依然として人材不足・原料高の問題によって厳しい状況が続いているが、成長著しいChatGPT等の生成型AIを飲食業界に活用することで、飲食業界全体の生産性向上に繋がると信じている。飲食業界はITと離れたリアルな現場も多いため、生成型AIの適用難易度が高い領域もあると思うが、今回発足したプロジェクトチームにて検討や実験を繰り返し、飲食業界への適用を進めていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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