イトーキ、25年12月期3Q累計大幅増収増益、通期予想据え置き・配当は上方修正

(決算速報)
 イトーキ<7972>(東証プライム)は10月31日に25年12月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増収増益だった。ワークプレイス事業、設備機器・パブリック事業とも好調に推移した。通期連結業績予想(25年8月4日付で上方修正)を据え置いたが、再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお配当予想を上方修正した。株価は高値圏でモミ合う形だが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年12月期3Q累計大幅増益、通期業績予想据え置き

 25年12月期第3四半期累計(25年1月~9月)連結業績は、売上高が前年同期比10.1%増の1124億58百万円、営業利益が48.8%増の116億13百万円、経常利益が46.7%増の114億53百万円、親会社株主帰属四半期純利益が32.1%増の76億59百万円だった。

 大幅増収増益だった。ワークプレイス事業、設備機器・パブリック事業とも好調に推移した。営業利益38億円増益の要因分析は、売上高増加に伴う利益増加で42億円増加(うちワークプレイス事業で26億円増加、設備機器・パブリック事業で16億円増加)、売上総利益率改善で31億円増加(空間設計・コンサル・デザインから手掛けるオフィス案件の獲得や24年7月のカタログ改定効果により同社単体ベースの売上総利益率は1.1ポイント上昇)、販管費増加で35億円減少(業容拡大に伴う人件費の増加、DX推進のためのIT基盤強化など)だった。

 ワークプレイス事業は売上高(外部顧客への売上高)が8.1%増の826億75百万円、営業利益が52.2%増の94億77百万円だった。ハイブリッドな新しい働き方にあわせたオフィスリニューアル・移転案件を中心に増収となり、提供価値向上を通じた利益率改善も寄与した。

 設備機器・パブリック事業は売上高が17.1%増の286億21百万円、営業利益が40.8%増の20億10百万円だった。研究施設向け設備が好調に推移し、増収効果や利益率改善効果により大幅増益だった。

 その他は売上高が6.3%減の11億61百万円、営業利益が17.0%減の1億25百万円だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が427億44百万円で営業利益が74億22百万円、第2四半期は売上高が365億円で営業利益が32億03百万円、第3四半期は売上高が332億14百万円で営業利益が9億88百万円だった。なおオフィス引越等が年度末(3月)に集中する傾向があるため、同社の業績も第1四半期(1月~3月)に偏重する季節特性がある。

 通期の連結業績予想(25年8月4日付で上方修正)については据え置いて、売上高が前期比8.3%増の1500億円、営業利益が19.1%増の120億円、経常利益が19.9%増の120億円、親会社株主帰属当期純利益が15.5%増の83億円としている。配当予想は25年10月31日付で期末3円上方修正して、前期比13円増配の68円(期末一括)とした。予想配当性向は40.4%となる。

 ワークプレイス事業、設備機器・パブリック事業とも好調に推移する見込みだ。セグメント別計画(修正後)については、ワークプレイス事業の売上高が10.6%増の1130億円で営業利益が21.3%増の97億円、設備機器・パブリック事業の売上高が4.3%増の360億円で営業利益が27.8%増の23億円としている。第3四半期累計の進捗率は売上高が75%、営業利益が97%、経常利益が95%、親会社株主帰属当期純利益が92%である。通期連結業績予想を据え置いたが、再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は高値圏でモミ合う形だが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。10月31日の終値は2492円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS168円22銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の68円で算出)は約2.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1001円13銭で算出)は約2.5倍、そして時価総額は約1330億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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