【話題株】ユーグレナが武田薬品と提携で165円高、医薬品用としての期待高まる、上場来高値奪回が視野

■ユーグレナが武田薬品と提携で165円高、医薬品用としての期待高まる、上場来高値奪回が視野

武田薬品と提携のユーグレナ<2931>(東マ・売買単位100株)が、165円高の1375円と急伸している。武田薬品工業<4502>との包括的提携を16日、発表した。同社の手がける、「ミドリムシを配合する新たな製品の開発可能性を共同で検討する包括的提携契約を締結した」というもの。

藻の一種であるミドリムシは、βーグルカンの一種であるパラミロンの高い機能性や豊富な栄養素、消化率の高いことから注目されている。昔から有用性は言われていたが、同社が世界で始めて屋外での大量培養技術を確立したことから、にわかに脚光を浴びている。

健康食品関係に商品化が進み、去る、13日にはイトーヨーカ堂の全国160店舗でミドリムシ入り食品を販売している。

今後は、武田薬品との間で一般用医薬品、医薬部外品、栄養機能食品などについて共同で開発が進むことになる。

マーケットでは、「今回の提携は、武田薬品側が強く希望したようで、医薬品関係での開発に期待を持っているものとみられる」(中堅証券)。

これまでの同社株は、「ミドリムシに対し健康食品としての注目だった。競争の激しい健康食品でどこまで業績を伸ばせるかという心配があったが、今後は医薬品分野、さらに、期待度の高いジェット機燃料用としての実用化が進めば同社株に対する評価は大きく変わってくるだろう」(同)という。

2012年12月の上場で、上場来高値は昨年5月の3302円(権利修正)。短期的には1500円前後が上値のフシだが、医薬品用、ジェット機燃料への用途拡大を背景に遠からず上場来高値を奪回する展開だろう。

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