
■数十万GPUと数千万CPUを即時利用、2026年末までに全容量導入
OpenAIは11月3日、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と複数年にわたる戦略的パートナーシップを発表した。この提携により、OpenAIはAWSの世界規模のクラウドインフラに即時アクセスし、次世代AIモデルやエージェント開発など高度なAIワークロードを迅速に展開できる体制を整える。契約総額は380億ドル(約6兆円)規模で、2026年末までに全てのコンピューティング設備を導入し、2027年以降の拡張も視野に入れるとした。
今回の提携では、数十万規模のNVIDIA製GB300およびGB2シリーズGPUを搭載したAmazonEC2 UltraServerに加え、数千万CPUへのスケールアップも可能な大規模演算基盤が提供される。500Kチップ規模のクラスタ運用実績を持つAWSのネットワーク設計により、低遅延かつ高効率のAI処理環境を構築。チャットGPTの推論提供から次世代モデルの訓練まで対応する柔軟性を備え、OpenAIの成長を強力に支える。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは「フロンティアAIの拡張には信頼性の高い大規模コンピューティングが不可欠」と述べ、AWSとの提携を次世代AI普及の基盤と位置づけた。AWSのマット・ガーマンCEOも「即時性と最適化されたインフラの幅広さこそが両社協力の強み」と強調した。両社は既にAmazon Bedrockを通じてOpenAIのモデル提供を進めており、今回の提携により企業利用とAIエコシステムの拡大がさらに加速するとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























