西松建設・五洋建設・KDDIスマートドローン、立坑を自動充電ドローンで高精度デジタルツイン化

■測量時間を2時間から15分へ短縮、作業員1名で運用可能に

 西松建設<1820>(東証プライム)と五洋建設<1893>(東証プライム)、KDDIスマートドローンは11月5日、立坑内の高精度3次元測量を自動充電ポート付きドローンにより遠隔で実施し、立坑空間の「デジタルツイン」化を実現したと発表した。従来は測量機器を用いた2名体制で約2時間を要していたが、今回の手法では自動飛行により約15分で測量を完了し、精度は面的誤差±20mmを達成した。土量変化の進捗管理や出来形測量を高頻度で行うことで、人手に頼らず地下深部の施工状況を可視化できるようになった。

 背景には、立坑測量における精度、安全性、効率性の課題があった。従来の測量は点での計測が中心で、深度が増すほど高精度なデータ取得が困難だったほか、高所や深部での昇降作業による安全リスクも大きかった。夜間作業や2人1組の体制が必要で負担も重かった。今回の取り組みでは、現場に自動充電ポート(DJI Dock 2)を常設し、周期的な無人飛行で立坑全体を記録。取得した画像から立坑内壁の3Dデータや断面図を生成し、面的な形状把握と省人化を同時に実現した。

 今後は、掘削の進行に伴いGNSS信号が届かない深度に達することから、GNSS非依存の自律飛行技術を用いた高精度測量の継続可能性を検証する方針である。今回の成果は、地下空間という過酷な環境下でも安定飛行と高精度測量が可能であることを示し、建設現場のDX、施工管理の効率化、安全性向上に寄与するものと位置付けられている。3社は今後も現場のデジタルツイン化を推進し、建設業界全体における持続可能な施工管理モデルの確立を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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