NOKとイーグル工業が経営統合、2026年に共同持株会社「NOK Group」設立

■1対1比率で株式移転、プライム市場に新会社上場

 NOK<7240>(東証プライム)とイーグル工業<6486>(東証プライム)は11月10日、共同株式移転による経営統合契約を締結し、2026年10月1日付で両社の完全親会社となる共同持株会社「NOK Group株式会社」を設立すると発表した。統合は両社株主総会の承認および関係当局の許認可を条件とし、効力発生日に合わせて東京証券取引所プライム市場へのテクニカル上場を予定している。株式移転比率はNOK1株に対して新会社株式1株、イーグル工業1株に対して同1株と等しい条件で、既存株主の上場市場での流動性を維持する形となる。

■素材技術と顧客基盤を結集し、脱炭素・次世代モビリティ分野に対応

 NOKはオイルシールやフレキシブルプリント基板などを手がけ、イーグル工業はメカニカルシールを中心に自動車・産業機械・半導体など5分野で展開してきた。両社はかねて販売・原材料・人事面で関係を持ち、脱炭素・次世代モビリティ分野への対応を共通課題としていた。統合により、ゴム系有機材と金属・セラミック系無機材という素材技術を融合し、製品ラインアップ拡充と開発力強化を図る。また、営業・生産・物流の効率化や治工具の内製化拡大、グループ資源の最適配分による収益力向上を目指す。間接部門を集約し、M&Aを含む投資戦略を統一的に推進する体制を構築する方針である。

 同統合の公正性を確保するため、NOKは大和証券を、イーグル工業はみずほ証券をそれぞれ第三者算定機関として選任し、法務面では独立した法律事務所の助言を受けた。イーグル工業では社外取締役と有識者による特別委員会を設置し、「一般株主にとって公正である」との答申を得たうえで取締役会が全会一致で統合を決議した。新会社は監査等委員会設置会社とし、資本金50億円で設立。代表取締役グループCEOにNOKの鶴正雄氏、取締役にイーグル工業の鶴鉄二氏が就任予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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