コアコンセプト・テクノロジーがストップ高、90万株・10億円上限の自社株買いを決定

■自社株買い実施と通期業績予想を下方修正

 コアコンセプト・テクノロジー<4371>(東証グロース)は11月13日、自己株式取得の決議と通期業績予想の修正を発表した。自己株式取得は株価水準や財務状況、株主還元を総合的に勘案したもので、普通株式90万株、取得総額10億円を上限に市場買付けで実施する。取得期間は2025年11月14日から2026年3月31日までとした。2025年10月末時点の自己株式は77万6288株であり、発行済株式総数に対する上限比率は5.35%となる。

 同社は同日、2025年12月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は218億円から208億50百万円へ、経常利益は23億700万円から22億800万円へ引き下げた。第3四半期は増収増益で推移したものの計画未達となり、営業活動量の増加が十分な増収につながらなかったと説明している。利益も売上計画の下振れに伴い減少する見通しで、株主還元として期末配当19円は維持する方針である。

■自社株買い発表を材料にストップ高

 14日の株価は、150円高の1063円まで急伸しストップ高となっている。前日終値913円から始値1003円と買いが先行し、自社株買い発表が強い買い材料となった。PER11.4倍、PBR3.35倍と指標は中間的水準で、ROE38.89%の高収益性も評価される。一方で業績予想は下方修正されており、株価は自社株買いの進捗と業績回復の度合いが焦点となる。出来高は大幅に増加し短期資金が流入した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る