レナサイエンス、皮膚血管肉腫で第Ⅱ相治験の患者投与完了

■パクリタキセルとRS5614併用、医師主導で実施

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は12月12日、皮膚血管肉腫に対するパクリタキセルとPAI-1阻害薬RS5614併用の第Ⅱ相医師主導治験において、登録全患者への投与が完了したと発表した。同治験は東北大学病院をはじめ7医療機関が参加する多施設共同試験で、根治切除不能かつパクリタキセル無効の患者16名を対象に実施している。

 皮膚血管肉腫は5年生存率が10%以下と予後不良の極めて希少ながんで、有効な2次治療が確立されていない。PAI-1は腫瘍増殖や免疫抵抗性に関与し、同社はRS5614併用によりパクリタキセルの抗腫瘍効果を高める可能性を示してきた。免疫微小環境の改善など複合的な作用機序が示唆されている。

 同治験は非盲検で全例にRS5614を投与しており、今後は観察期間を経て評価とデータ解析を行い、治験総括報告書にまとめる予定だ。なお、同件による2026年3月期業績への影響は現時点でないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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