マックハウス、暗号資産に17億円投資へ、アパレル業からの脱却狙いベンチャー・M&Aにも注力

■専門組織を設置し、新事業の実行力を強化

 マックハウス<7603>(東証スタンダード)は6月20日、第三者割当による新株予約権の行使により、約24億円の資金調達を完了したと発表した。調達資金のうち最大17億円をビットコインなど暗号資産の取得に充てる方針で、当初計画の8億円に加え、さらに9億円を追加投入する見通しである。市場からの資金需要は当初予想を上回り、同社の成長戦略への期待が背景にあるとみられる。

 同社は調達資金を既存のアパレル事業に加え、新たな収益基盤の構築に活用する計画を進めている。ベンチャー投資やM&Aを通じてブランドの多軸化を図り、企業価値の最大化を目指す。特にアパレル以外の分野への展開で、他社との差別化を強化する方針を打ち出している。

 新体制として、M&A推進室とデジタル資産運用グループを新設し、事業展開を支える体制を強化した。前者は案件開拓から実行までを担い、後者は暗号資産の専門的運用とリスク管理を行う。今回の投資は一時的な施策ではなく、同社にとって企業構造の再定義を伴う中長期的な戦略と位置付けられている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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