TOPPAN、国産LLM活用の自動同時通訳を熊本城「わくわく座」で実証、オフライン運用も検証

■熊本城ミュージアムでLLM同時通訳字幕を実験、英・中(繁体)・韓に対応

 TOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)グループのTOPPANは12月23日、国産多言語翻訳LLMを用いた次世代自動同時通訳システムの実証実験を、熊本城ミュージアム「わくわく座」で実施したと発表した。実証は11月23日から12月22日まで行った。

 同実証は、大阪・関西万博での活用成果を反映した投影用自動同時通訳システム「LiveTra」の自動同時通訳エンジンを、従来の機械翻訳方式からLLM方式へ進化させた点が柱だ。「熊本城VRガイド」のセリフやナレーションを英語、中国語(繁体字)、韓国語で同時に字幕投影し、体験価値や表現の適切性、表示速度などをアンケートで把握した。

 翻訳精度は各言語で評価が高く、理解度・体験価値の向上に寄与した一方、発話速度などにより追従しきれない場面もあり改善課題とした。小型LLM(s-LLM)によりノートブック型PCのスタンドアローン環境で、インターネット非接続でも稼働させた。NICT事業の一環で、日本初となる国産LLM自動同時通訳による同時多人数(1対N)実証という。実証終了後も2026年2月27日まで稼働を継続し、2026年度中の実用化、2028年までに関連受注含め約20億円の売上を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る