【高配当銘柄】第一実業の今3月期配当は1円増配の年17円、利回り年3.4%、低PBRで株価の下値不安小さい

配当特集

 第一実業<8059>(東・100株)の2016年3月期配当は中間8円、期末9円の合計年17円(前期は年16円)の見通し。株価は500円前後で年間配当利回りは3.4%、期末配当利回りは1.7%と魅力的な水準である。とくに、1株純資産661.8円でPBRは0.75倍と低く、株価の下値不安はないとみていいだろう。

 16年3月期は既受注の排水処理プラント建設において下請業者の作業品質に起因する工期遅延などが響いて売上12.8%減の1250億円、営業利益19.4%減の35億円、純益24.1%減の22億円、1株利益41.0円の見通し。次期見通しについては自動車関連向けに自動組立ライン、自動加工機、塗装ロボットなどの需要が堅調なほかエレクトロニクス業界の復調、医薬品製造関連の伸長見通しから売上、利益とも回復が予想される。

 株価は2014年11月の416円から15年7月の高値697円まで281円上昇(率は2.4倍)、足元では全般安もあって調整の展開だ。ただ、この間の上げ幅に対し3分の2押し水準まで下げていることでチャート面ではほぼ底値圏に到達したとものとみられる。

 好利回りに加え、PERでも12倍前後と割安水準である。500円前後で買って利回りを確定させ、中期での株価出直りに備えるのがよいだろう。3月期決算発表(昨年は6月11日)頃には次期業績を見直して大きく居所を変えてくるものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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