【狙い場・買い場】ラサ商事は3Q営業利益59%増益、期末7.5円(年15円)配当

狙い場・買い場

 ラサ商事<3023>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績の割安感がある銘柄として注目したい。同社は、資源や金属素材、産機・建機等を産業界に供給し、その発展を支え続けている専門商社。特殊な分野に強い専門性、技能・技術に裏打ちされた提案力、そして万全のメンテナンス・サービス体制によるサポート力を武器に、これまで多くの顧客に信頼を頂き、長期にわたる信頼関係を築いている。現在、鉱物資源ではジルコンサンド、産機分野ではスラリーポンプ、環境設備では独自技術の水砕スラグ製造設備など、各分野においてトップクラスのシェアの商品を有し、市場をリードする存在となっている。

 1日後場立会中に発表した今16年3月期第3四半期(3Q)業績実績は、売上高が216億8600万円(前年同期比13.9%増)、営業利益が10億4500万円(同59.3%増)、経常利益が10億9100万円(同40.5%増)、純利益が7億1400万円(同40.5%増)に着地。

 通期業績予想は、売上高が330億円(前期比17.7%増)、営業利益が15億円(同18.2%増)、経常利益が15億5000万円(同7.4%増)、純利益が9億5000万円(同12.1%増)を見込んでいる。年間配当15円(第2四半期末7.5円、期末7.5円)継続を予定している。

 同社は、2012年1月にイズミ株式会社を子会社化したこと、さらに14年12月に旭テック株式会社を子会社化したことを受け、グループ全体での新しい経営戦略の構築と、シナジー効果などを踏まえた中で、次世代の新しい事業の柱の育成を中長期的な経営戦略の指針と定め、推進を続けている。10月末に当初の計画を上方修正、第3四半期業績も好調で業績は順調に推移している。

 株価は、昨年3月17日につけた昨年来の安値645円から8月25日に昨年来の安値506円と調整。1月21日に534円と売り直されて下値確認から上昇。ミニゴールデンクロスを示現し、騰勢を強めつつある。来17年3月期から新たな中期経営計画も打ち出されるとの期待感がある。今期予想PER7倍台・PBR0.58倍と割安感があるほか、配当利回り2.4%と利回り妙味がソコソコある。上値追い姿勢を強めるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る