【株式評論家の視点】オープンドアは昨年12月に上場の総合旅行サイト運営、『トラベルコちゃん』は296万人

株式評論家の視点

 オープンドア<3926>(東マ)は、昨年12月17日に東京証券取引所マザーズに上場。日本語総合旅行情報サイト「トラベルコちゃん」及び外国語同サイト「Hotel Saurus」のメニュー及び取扱商品の質及び量の充実、ユーザビリティーの向上その他の施策によって、更なる業容拡大に向け取り組んでいる。

 主要サイトである「トラベルコちゃん」の月間ユニークユーザー(UU)については、昨年10月末現在296万人(前年同月比40.7%)で、これに伴い旅行会社等から収受する掲載料収入が概ね順調に推移している。また、「Hotel Saurus」においても、昨年4月に航空券予約機能を搭載し、また訪日外客向けにガイド等の専門家による質の高い国内観光スポット等の紹介記事を掲載するなど、認知度の向上及びUU数の増加に注力している。

 今2016年3期第2四半期業績実績は、売上高が12億3100万円、営業利益が4億7200万円、経常利益が4億7100万円、純利益が2億8000万円に着地。

 通期業績予想は、売上高が24億6700万円(前期比24.0%増)、営業利益が8億2300万円(同2.5倍)、経常利益が8億2300万円(同2.4倍)、純利益が5億1100万円(同27.5%増)を見込んでいる。

 本年1月13日に楽天が運営する旅行予約サイト「楽天トラベル」の海外ホテル予約と直接連携を開始と発表。また、同26日に旅行検索サイト「スカイスキャナー」との本格連携を開始と発表。同28日に中国最大のオンライン旅行サイトCtripとの直接連携開始と発表が相次いでおり、今後の展開に対する期待は高まる方向となっている。

 株価は、昨年12月17日に公開価格3820円を23.3%上回る4710円で初値をつけた後、本年1月6日に上場来の高値5890円と上昇。1月12日安値4345円円まで短期調整を挟んで4日高値5790円と買い直されたが上げ一服となっている。7日から中国の春節(旧正月)休暇が始まることから、インバウンド(訪日外国人)関連人気が再燃する可能性もある。第2四半期業績は順調に推移しており、10日に予定される第3四半期決算に期待は持てる。4800円どころが下値として意識された感があり、切り返す動きとなるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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