【株式市場】前週末の急落は狼狽的と見直され日経平均は反発し新規上場株は買い気配

株式市場

◆日経平均の前引けは1万5159円24銭(207円22銭高)、TOPIXは1215.58ポイント(11.10ポイント高)、出来高概算(東証1部)は10億9659万株

チャート11 27日前場の東京株式市場は、英国のEU離脱に端を発した24日の急落を少々狼狽的だったと冷静に見直す雰囲気があり、株価指数の先物が朝から反発。円高が追い風のニトリホールディングス<9843>(東1)が高値を更新するなど内需株、薬品株などが強く、日経平均は10時過ぎに286円54銭高(1万5238円56銭)まで上げた。ただ、円相場に不透明感があるためか自動車株などが重く、日経平均の前引けは207円22銭高(1万5159円24銭)となった。主な株価指数はそろって反発。

 本日上場のキャリア<6198>(東マ・売買単位100株)はシニア(熟年・高齢者層)の人材派遣を行う「シニアワーク事業」と看護師や介護士の人材派遣を行う「シニアケア事業」などを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかず、公開価格1950円を1380円(71%)上回る3330円の買い気配となった。

 キユーピー<2809>(東1)が業績予想の増額などを好感して24日の下げを完全に回復し、自動車用緩衝材などのJSP<7942>(東1)も完全に回復するなど、個々に強い銘柄が散見された。円高が追い風のエニグモ<3665>(東マ)は年初来の高値。

 東証1部の出来高概算は10億9659万株、売買代金は1兆991億円。1部上場1964銘柄のうち、値上がり銘柄数は1535銘柄、値下がり銘柄数は366銘柄となっている。

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