【業績でみる株価】かどや製油は戻り歩調、18年3月期第1四半期大幅増益で通期予想は増額の可能性

 ごま油の最大手の、かどや製油<2612>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増益だった。そして第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は7月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。好業績を評価して3月の上場来高値を試す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期大幅増益で通期予想は増額の可能性

 7月28日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.2%増の75億51百万円、営業利益が2.0倍の13億59百万円、経常利益が2.5倍の13億64百万円、純利益が2.5倍の9億22百万円だった。

 家庭用ごま油を中心として拡販を推進し、販売数量はごま油が4.8%増、食品ごまが5.1%増と好調に推移した。コスト面では広告宣伝費などが増加したが、原料購入価格および払出価格の減少が寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比0.0%減の285億円、営業利益が0.4%増の36億円、経常利益が6.6%増の36億円、純利益が8.3%減の24億50百万円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高27.2%、営業利益37.8%、経常利益37.9%、純利益37.6%と高水準である。期初時点で上期偏重の計画だが、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は戻り歩調、好業績評価して3月の上場来高値試す

 株価は7月5日の直近安値4965円から切り返して戻り歩調だ。7月31日には5830円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。基調転換を確認した形だ。好業績を評価して3月の上場来高値6650円を試す展開が期待される。(MM)

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