【業績でみる株価】第一精工は好業績評価して上値試す、17年12月期大幅増益予想

 第一精工<6640>(東1)は、コネクタを主力とする超精密部品メーカーである。17年12月期は需要が高水準に推移し、稼働率向上による利益率改善も寄与して大幅増益予想である。株価は15年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年12月の戻り高値は射程圏だろう。

■コネクタを主力とする超精密部品メーカー

 精密金型技術をコア技術とする超精密部品メーカーである。コネクタをはじめとする電子部品や自動車部品、および半導体・液晶製造装置などを開発・製造している。導電性の高い細線同軸コネクタなどに強みを持ち、自社ブランド製品の拡販を強化している。

■17年9月期黒字化予想

 17年12月期連結業績予想(8月9日に増額修正)は、売上高が16年12月期比11.3%増の510億円、営業利益が6.2倍の25億円、経常利益が3.0倍の24億円、純利益が10.2倍の16億円としている。各事業とも需要が高水準に推移し、稼働率向上による利益率改善も寄与して大幅増益予想である。

 第2四半期累計(1~6月)は売上高が前年同期比10.7%増収で、各利益は黒字化した。純利益は減損損失を計上したため計画をやや下回ったが、売上高、営業利益、経常利益は計画超だった。PC向け高速伝送コネクタや車載向けコネクタの好調が牽引し、半導体設備関連も伸長した。増収効果で大幅増益だった。全体の売上総利益率は3.5ポイント上昇し、販管費比率は1.8ポイント低下した。特にコネクタおよびエレクトロニクス機構部品は売上総利益率が5.9ポイント上昇した。

 事業別売上高はコネクタおよびエレクトロニクス機構部品が10.1%増の137億06百万円、自動車電装・関連部品が5.8%増の94億84百万円、半導体設備・その他が87.1%増の12億50百万円だった。自動車電装・関連部品では自社ブランドコネクタが大幅伸長した。また新規ビジネスではトルクセンサが安川電機<6506>のロボット「HC10」に採用されている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.9%、営業利益が33.6%、経常利益が28.5%、純利益が16.7%である。やや低水準の形だが、電子部品業界は第3四半期(7~9月)の需要が高まる特性がある。需要が高水準に推移して通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は15年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて10月31日に2865円まで上伸している。15年来の高値圏だ。今期予想連結PERは29~30倍近辺、時価総額は約465億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年12月の戻り高値3045円は射程圏だろう。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  2. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  3. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  4. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…
  5. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  6. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る