【注目銘柄】メイテックは上場来高値更新の展開、18年3月期微減益予想だが再増額余地

注目銘柄

 メイテック<9744>(東1)に注目したい。設計・開発技術者派遣の大手である。18年3月期は微減益予想だが、需要高水準で再増額余地がありそうだ。株価は98年高値を突破して上場来高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期微減益予想だが再増額余地

 18年3月期連結業績予想(11月7日に増額修正)は、売上高が17年3月期比3.4%増の930億円、営業利益が2.2%減の109億円、経常利益が2.2%減の109億円、純利益が6.8%減の74億円としている。なお配当予想(11月7日に増額修正)は5円増配の年間156円50銭(第2四半期末74円50銭、期末82円)としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比4.0%増収、営業利益が7.3%増益、経常利益が7.3%増益、純利益が1.7%増益だった。エンジニア紹介事業で前期にサービス提供を終了した中国(上海)子会社の影響が減収要因だったが、技術者派遣需要が高水準で推移し、エンジニアリングソリューションの好調が牽引した。販管費の増加や特別損失(本社移転に伴う費用を先行計上)を吸収した。グループ合計のエンジニア社員数は9112名で、16年9月末比408名増加した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.3%、営業利益が49.9%、経常利益が50.0%、純利益が47.6%と順調である。通期は競争力強化のための積極投資で微減益予想としているが、稼動人員数の増加や稼働率の上昇で通期予想に再増額余地がありそうだ。

 なお自社株買い(取得株式総数の上限30万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間17年11月8日~18年1月31日)を実施している。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価は98年の高値を突破して上場来高値更新の展開となった。12月18日には6120円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る