スリープログループの18年10月期業績は2ケタ増収大幅増益で着地

■主力のBPO事業は、2ケタ増収大幅増益

 スリープログループ<2375>(東2)の18年10月期業績は、売上は当初予想を下回ったが、利益面は上回り、2ケタ増収大幅増益で着地した。

 主力のBPO事業は、2ケタ増収大幅増益となったことから、コワーキングスペース事業の減益をカバーし、好決算となった。

 18年10月期連結業績は、売上高160億52百万円(前年同期比19.3%増)、営業利益5億86百万円(同53.7%増)、経常利益6億13百万円(同52.6%増)、純利益3億09百万円(同43.4%増)であった。

 売上高は当初165億円を見込んでいたので、計画未達となったが、利益面では、当初、営業利益5億円、経常利益4億98百万円、純利益2億87百万円を見込んでいたので、大幅に上回ることとなった。

 好業績となった要因は、主力事業のBPO事業が売上高144億90百万円(同21.0%増)、セグメント利益13億26百万円(同41.3%増)と好業績であったことによる。

 一方の、コワーキングスペース事業は、売上高15億86百万円(同5.9%増)となったものの、セグメント利益が△57百万円と前年の57百万円の黒字から赤字へと転落した。

 配当については、好業績であったことから、前回予想の7円から8円に上方修正した。

 今期19年10月期の事業環境については、企業の人材不足が顕著である事や「働き方改革」に伴う、「副業・兼業の容認」の流れもあり、創業以来、多様な働き方を支援し続けている同社にとっては、より一層の成長が見込まれる事業環境が継続するものと想定していることから、増収増益を見込んでいる。

 ちなみに、19年10月期連結業績予想は、売上高170億円(前期比5.9%増)、営業利益7億円(同19.4%増)、経常利益7億円(同14.1%増)、純利益3億75百万円(同21.4%増)を見込む。

 配当については、好業績であることから、期末配当10円と2円の増配を予定している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る