【株式市場】日経平均は2万円割れ目前となりNY株安による海外投資家の資金縮小など波及

株式

◆日経平均は2万29円30銭(363円28銭安)、TOPIXは1480.60ポイント(36.56ポイント安)、出来高概算(東証1部)は8億6232万株

チャート12 12月21日(金)前場の東京株式市場は、日経平均の始まりが82円安となり、取引開始後こそNYダウ464ドル安の割に底堅かったが、トヨタ自動車<7203>(東1)ソニー<6858>(東1)が時間とともに下げ幅を広げるなど、主力株の重さが目立った。日経平均も次第に下げ幅を広げ、前引けにかけては385円91銭安(2万6円67銭)まで下押し、2万円割れ目前となった。前引けも363円28銭安(2万29円30銭)。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 NY株式が年初来の安値を大きく下回っているため、米系からの対日投資は資金配分割合を変えなくても金額が縮小するとされ、海外勢による先物のヘッジ売りが厚い様子。日経平均の先物は2万円を割り、日経平均と連動性の高いソフトバンクグループ<9984>(東1)は4%安となった。一方、伊藤園<2593>(東1)はコカ・コーラグループの値上げ報道が連想材料とされて上げ、大塚家具<8186>(JQS)は中国の家具販売大手との提携が注目されて一時ストップ高。

 21日は4銘柄が新規上場し、EduLab(エデュラボ)<4427>(東マ)は9時ちょうどに公開価格3200円を2%上回る3270円で初値がつき、前引けは3500円。自律制御システム研究所<6232>(東マ)は9時27分に公開価格3400円を17%下回る2830円で初値がつき、前引けは2330円。テノ.ホールディングス<7037>(東マ、福岡Qボード)は9時34分に公開価格1920円を25%上回る2400円で初値がつき、前引けは2145円。ポート<7047>(東マ、福岡Qボード)は売り気配のまま値がつかず、前引けは公開価格1480円を25%下回る1110円の売り気配。

 東証1部の出来高概算は8億6232万株、売買代金は1兆3724億円。1部上場2130銘柄のうち、値上がり銘柄数はわずか4%の80銘柄、値下がり銘柄数は96%の2038銘柄。また、東証33業種別指数で値上がりした業種は、空運、1業種のみだった。(HC)

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