【銘柄フラッシュ】Nutsなど急伸し多木化学もバイオ株人気に乗り活況高

株式市場 銘柄

 3月13日は、日亜鋼業<5658>(東1)が15.1%高となり東証1部の値上がり率トップ。「建設用ボルト不足、「工期に影響」8割超、五輪など影響」(NHKニュースWEB3月12日20時31分)と伝えられたことが材料視されたようで、後場寄り後には一時20.5%高まで急伸。

 TATERU(タテル)<1435>(東1)は14.7%高となり、アパート経営支援サービスなどを行うため、レオパレス21<8841>(東1)の問題を受けて「漁夫の利」的に需要が増えるのではといった思惑が波及したとの見方。

 多木化学<4025>(東1)は10.7%高となり、大阪大学と共同研究する「自律拍動するiPS細胞由来心筋シート」を日本再生医療学会・総会(3月21日から23日)で発表との開示が注目され、このところのバイオ株相場に乗る。

 DNAチップ研究所<2397>(東2)は9.7%高となって3日続けて出直りを継続。「遺伝性リスク、事前に把握、乳・卵巣がん発症予防へ、検査利用進む――新薬と併せて保険適用」(日本経済新聞3月11日付朝刊)との記事などが材料視されたとの見方が。サンコーテクノ<3435>(東2)は8.4%高となり、前出・日亜鋼業の「建設用ボルト不足」に加え、アルコール検知器の旅客機や客船への拡大機運が本格化してきたことも言われて急伸。

 オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は米国癌学会議での発表内容などの開示が注目されて一時ストップ高の700円高(19.1%高)まで上げ大引けも16.5%高。Delta-FlyPharma(デルタフライ・ファーマ)<4598>(東マ)は米国で実施中の新薬候補の第3相臨床試験への期待や大株主の異動による思惑買いが言われて8.9%高と連日大幅続伸。

 Nuts<7612>(JQS)は会員制医療施設の開設や運営に関するコンサルタント事業を第4四半期(1~3月)から開始とされ、チャートも2月の急伸に続く騰勢第2波をイメージさせるとされて後場、遂にストップ高の29.4%高となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る