生化学工業が活況高、第3四半期の営業利益2.4倍など注目される

■変形性関節症治療剤の臨床試験が完了とし期待強まる

生化学工業<4548>(東1)は2月5日、一段と出直りを強め、取引開始後に6%高の1256円(74円高)まで上げて出来高も増加している。4日の取引終了後、第3四半期決算を発表し、期初から累計(2019年4~12月)の連結営業利益が前年同期の2.4倍の32.65億円となったことなどが注目された。

 増収効果(売上高は同7.7%増加)に加え、変形性関節症治療剤「SI-613」の国内での臨床試験完了により、研究開発費が前年同期を下回ったこと、減価償却費が減少したことも寄与した。

 3月通期の連結業績予想は据え置き、営業利益は13.50億円(前期比38.1%の増加)とした。すでに第3四半期までで大幅に上回っているが、研究開発費が第4四半期に集中することなどを見込み、変更しないとした。それでも、臨床試験が完了した変形性関節症治療剤「SI-613」への期待が強い展開になっている。(HC)

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