アーバネットコーポレーションの第3四半期は大幅減収減益であるが、当初計画通りで、通期では増収増益を見込む

■竣工に伴う売上計上時期が第4四半期に偏重

 投資用ワンルームマンションの1棟販売を展開するアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)は、14日引け後、20年6月期第3四半期決算を発表した。業績は、大幅減収減益であるが、当初計画通りで、通期では増収増益を見込む。

 14日発表された第3四半期は、売上高111億47百万円(前年同期比38.5%減)、営業利益10億70百万円(同53.4%減)、経常利益8億39百万円(同60.3%減)、純利益5億75百万円(同60.3%減)となった。大幅減収減益であるが、これは、当初より計画していたことであり、全く業績に不安はない。

 会社側では、「特に当期は竣工に伴う売上計上時期が第4四半期に偏重していることから、前年同四半期比ではこのような結果となりましたが、当期計上予定分については全て売買契約締結済であり、2019年8月8日に開示しました業績予想は 達成するものと認識いたしております。」と発表している。

 なお、新型コロナウイルスの感染拡大が同社グループの業績に与える影響については、第3四半期末時点では軽微なものであるが、今後建設委託先のゼネコンの各現場での感染症発生による工期遅延や、ワンルームマンション販売を取り巻く金融情勢等によっては、業績に影響を与える可能性があるとしている。

 20年6月期通期連結業績予想は、売上高213億80百万円(前期比6.5%増)、営業利益23億80百万円(同10.8%増)、経常利益20億90百万円(同9.2%増)、純利益14億50百万円(同10.7%増)と増収増益で最終利益については過去最高の17年6月期とほぼ同額を達成する見込み。

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