【編集長の視点】アンビスは小幅続落も2Q好決算発表を先取り一時130円高場面

 アンビスホールディングス<7071>(JQS)は、前日14日に5円安の3460円と変わらずを挟んで小幅反落して引けた。ただ取引時間中には、130円高の3590円まで買い進まれる場面があった。同社株は、前日14日に今2020年9月期第2四半期(2019年10月~2020年3月期、2Q)累計決算の発表を予定しており、今期第1四半期(2019年10月~12月期、1Q)業績と同様に9月期通期予想業績に対して高利益進捗するとして先取り、1Q決算発表時の株価急伸の再現期待を高めた。ただ日経平均株価が、大幅続落してフシ目の2万円台を割り、日経ジャスダック平均も6営業日ぶりに反落したことから、同社株も目先の利益を確定する売り物に押された。実際に14日大引け後に発表された2Q累計業績は高利益進捗率を示しており、押し目買い妙味を示唆している。

■1Q業績に続き2Q業績も9月通期業績対比で66%超の高利益進捗率

 前日14日大引け後に発表された今期2Q業績は、売り上げ40億8200万円、営業利益9億9400万円、経常利益9億4500万円、純利益6億6500万円で着地した。昨年10月9日に新規株式公開(IPO)され、2Q累計業績は初作成となるため前年同期比較はないが、9月期通期予想業績に対する利益進捗率は、66%~67%と目安の50%を上回った。今期1Q業績の利益進捗率も、32%~33%と目安の25%を上回っており、好業績継続となった。医療施設型ホスピス「医心館」を3施設オープンして全国23施設でサービスを提供し、利用者数も累計で約3362名となったことなどが寄与した。

 今2020年9月期業績は、期初予想を据え置き売り上げ83億8600万円(前期比56.2%増)、営業利益15億円(同64.9%増)、経常利益13億9000万円(同60.2%増)、純利益10億300万円(同66.4%増)と大幅続伸を予想している。これだけでも、連続の過去最高更新となるが、今年4月1日に「医心館八戸」(青森県八戸市・45床)と「医心館仙台長町」(宮城県仙台市・52床)の2施設をオープンし、これで「医心館」は全国25施設、1063床に拡大するだけに、2Q累計業績の高利益進捗率とともに業績上ぶれ期待も高めている。東洋経済会社四季報最新号では、今期純利益を12億5000万円と観測しており、今後の業績推移が注目される。

■1Q決算発表時の株価急伸再現期待を高め分割落ち後高値にキャッチアップ

 株価は、今期1Qの高利益進捗率業績をテコに上場来高値8710円をつけ、その直後に発表した株式分割(1株を2株に分割、基準日3月31日)も追撃材料に全般相場急落になかでも高値推移を続け、7730円で分割権利を落とした。分割権利落ち後は、さすがに新型コロナウイルス感染症拡大を予防する「緊急事態宣言」が発出され、さらに対象地域が全国に拡大された影響を受けて分割権利落ち後安値3200円まで調整、売られ過ぎ修正で3660円まで底上げし、25日移動平均線を出没する中段固めを続けてきた。日柄的にも1カ月半を経過し、値幅的にも目先調整一巡感を強めており、1Q決算時の株価急伸の再現期待を高めてまず分割権利落ち後高値3875円にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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