綿半HDの20年3月期連結業績は増収増益、5期連続最高益更新

■インターネット通販の売上拡大などが寄与

 綿半ホールディングス<3199>(東1)が14日発表した2020年3月期連結業績は、売上高が前期比12.9%増の1201億87百万円、営業利益が同11.4%増の26億36百万円、経常利益が同12.2%増の28億13百万円、純利益が同5.8%減の15億19百万円だった。

 小売事業では、売上高が前期比14.8%増の776億68百万円、営業利益が同39.6%増の16億23百万円だった。インターネット通販の売上拡大やEDLCの推進などにより、収益力向上の取り組みが奏功した。

 建設事業では、売上高が前期比8.8%増の368億55百万円、営業利益が同27.3%減の10億93百万円だった。立体駐車場を中心とした工事進捗が堅調に推移し増収。利益面では、一部大型工事の採算性の低下や鋼材価格の高騰鋼材価格の高騰に加えて、自動溶接ロボットとCAD図面の連携に不備が生じたことが影響した。

 貿易事業では、売上高が前期比15.0%増の53億88百万円、営業利益が同27.5%増の9億14百万円と順調に推移した。医薬品原料の販路拡大により、増収増益。

 2021年3月期連結業績予想は、売上高1202億77百万円(前期比0.1%増)、営業利益26億53百万円(同0.6%増)、経常利益28億51百万円(同1.4%増)、純利益16億50百万円(同8.6%増)と予想され、6期連続で過去最高益を更新する。

 なお、同時に発表した4月度の月次(速報値)では、既存店は、巣ごもり需要により客数が増加し、前年同期比100.6%となった。食料品や日用品、DIY用品が好調に推移した。一方、インターネット通販で、新生活の家電需要が低調に推移し販売が落込んだため、 売上・客単価は、前年を下回った。

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