ハウスドゥグループが三島信用金庫ともリバースモーゲージの保証事業で提携

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■地域における金融機能の拡充と高齢化社会に対応

ハウスドゥ<3457>(東1)は10月19日午前、連結子会社である株式会社フィナンシャルドゥが同日から三島信用金庫(静岡県三島市)の提供するリバースモーゲージローンに対する債務保証業務を行うと発表した。

■浜松磐田信金、静清信金に続く提携になり静岡県全域をカバー

 リバースモーゲージは、持家(原則、居宅)を担保に融資を受け、最長で死亡後に担保不動産の売却による元金返済が可能な不動産活用法。生活意識の変化や高齢化が進む日本において、様々な資金使途に活用できるシニア世代向けの資金調達方法として、大手金融機関をはじめとした取り扱い機関が増加し、注目を集めている。

■全国650店超のネットワークを持つ「ハウスドゥ!」グループが担保評価などサポート

 その一方で、利用期間が長期間にわたると想定され、担保不動産の売却で元金を返済する仕組みであるため、リバースモーゲージの導入に慎重な金融機関も多く、取り扱いも大都市圏の不動産に偏っていることから、市場へ浸透しているとは言い難い状況にもある。

 同信用金庫では、地域における金融機能の拡充と高齢化社会への対応のため、リバースモーゲージローンの更なる拡充を模索していたが、このたび、不動産売買のノウハウと全国650店舗を超えるネットワークを持つ「ハウスドゥ!」グループのフィナンシャルドゥが、適正かつ迅速な不動産担保評価に基づく債務保証を行い、同信用金庫の取組をサポートすることとなった。

 フィナンシャルドゥでは、2020年1月15日に静岡県西部を拠点に展開している浜松磐田信用金庫、同年10月2日には中部を拠点とする静清信用金庫とリバースモーゲージ保証事業で提携をしており、今回、東部を拠点とする同信用金庫との提携実現で、静岡県全域をカバーする事になった。

 今後もフィナンシャルドゥは多くの金融機関との提携を実現させることで、リバースモーゲージ保証事業の成長を図り、市場のニーズが高まるシニア層に向けた商品の拡充と、不動産を活用したサービスの提供で、日本経済の活性化に貢献していく方針だ。(HC)

【三島信用金庫のリバースモーゲージ「さんしんセカンドライフ」の概要】
<対象顧客>申込時年齢:満50歳以上80歳未満の方、安定継続した収入のある方、三島信用金庫の営業区域内に居住または勤務しておられる方、フィナンシャルドゥの保証が得られる方
<資金使途>原則自由(ただし投資資金は除く)
<契約形態>当座貸越契約
<返済期間>債務者または信用金庫からの申出がない限り自動更新、ただし、債務者死亡後6ヵ月後の応当日の属する月の約定返済日まで
<融資金額>300 万円以上5000万円以下
<融資利率>変動金利:年4.50%(2020年10月19日現在)
<返済方式>期限一括
<担保>債務者が所有する不動産(原則、居宅)にフィナンシャルドゥを根抵当権者とする当座貸越極度額の120%の第1順位根抵当権を設定
<保証人>原則不要(ただし、共有物件を担保とする場合、物件共有者を物上保証人に徴求)

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