ヤマシタヘルスケアホールディングスは21年5月期業績・配当予想を2回目の上方修正

(業績修正速報)
 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東1)は7月6日の取引時間終了後に21年5月期連結業績予想および配当予想の上方修正を発表した。2回目の上方修正となる。営業強化などの施策も奏功して売上高が従来予想を上回り、20年5月期比大幅増収増益で着地したようだ。配当予想も大幅増配予想とした。22年5月期も収益拡大を期待したい。株価は調整一巡感を強めている。上方修正を好感して戻りを試す動きとなりそうだ。

■21年5月期業績・配当予想を2回目の上方修正

 21年5月期連結業績予想は、売上高が20年5月期比8.5%増の701億31百万円、営業利益が72.7%増の9億67百万円、経常利益が59.8%増の10億26百万円、親会社株主帰属当期純利益が47.9%増の6億67百万円とした。20年5月期比大幅増収増益で着地したようだ。

 従来予想(3月31日に上方修正)に対して、売上高が48億25百万円、営業利益が2億36百万円、経常利益が2億37百万円、当期純利益が1億72百万円、それぞれ上回った。

 期前半は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う取引先医療機関における手術や検査・処置症例の減少で、消耗品の販売や商談の遅延などの影響を受けたが、期後半は需要が回復基調となった。さらに営業強化や物流管理強化などの施策が奏功し、複数の病院建て替え案件で想定を上回る受注を獲得したことも寄与して、売上高が従来予想を上回った。これに伴って各利益も従来予想を大幅に上回った。

 配当予想は期末22円上方修正して90円(期末一括=普通配当80円+創業95周年記念配当10円)とした。20年5月期比では36円増配となる。

■株価は戻り試す

 株価は5月末の配当権利落ちも影響して年初来高値圏から急反落したが、調整一巡感を強めている。上方修正を好感して戻りを試す動きとなりそうだ。7月6日の終値は1879円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS266円08銭で算出)は約7倍、前期推定配当利回り(会社予想の90円で算出)は約4.8%、時価総額は約48億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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