協立情報通信は22年3月期2Q累計小幅営業減益、通期予想据え置き

(決算速報)
 協立情報通信<3670>(JQ)は10月13日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。売上面は2桁増収だが、販管費の増加などで小幅営業減益だった。通期(決算期変更で13ヶ月決算)予想は据え置いた。DX関連や5G関連の本格化も背景として通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏でモミ合う展開だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■22年3月期2Q累計小幅営業減益、通期予想据え置き

 22年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比13.8%増の24億18百万円、営業利益が6.0%減の82百万円、経常利益が18.3%減の84百万円、親会社株主帰属四半期純利益が0.4%増の54百万円だった。

 ソリューション事業は売上高が9.9%増の10億05百万円となり、営業利益が28.3%増の2億43百万円だった。累計ベースはテレワークなどDX関連の各種ソリューションや機器導入などで順調だった。ただし第2四半期には新型コロナウイルス感染症再拡大の影響で大型案件に再び先送りの動きが見られた。

 モバイル事業は店舗事業の通常営業を継続して売上高が16.7%増の14億13百万円だが、販管費の増加で営業利益が49.2%減の76百万円だった。法人サービス事業においても販管費が増加した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高13億72百万円で営業利益1億03百万円、第2四半期は売上高10億46百万円で営業利益21百万円の赤字だった。

 通期(決算期変更の経過期間で13ヶ月決算)連結業績予想は据え置いて、売上高が50億円、営業利益が2億円、経常利益が2億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億40百万円としている。12ヶ月決算の21年2月期は、売上高が45億09百万円、営業利益が1億65百万円、経常利益が1億82百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億32百万円だった。配当予想は21年2月期と同額の55円(期末一括)である。

 新型コロナウイルス感染症の影響が継続すると想定するが、DX関連や5G関連の本格化も背景として法人向け販売を強化して増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は売上高が48.4%、営業利益が41.0%だった。DX関連や5G関連の本格化も背景として通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は年初来安値圏でモミ合う展開だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。10月13日の終値は1720円、時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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