資生堂は一段高で始まる、コア営業利益が通期予想の9割を確保、連日好感

銘柄

■第3四半期決算は国内が成長に転じ海外は欧州・米州などで拡大

 資生堂<4911>(東証プライム)は11月14日、一段高で始まり、取引開始後は6%高に迫る5952円(314円高)をつけて2日連続大きく上げている。10日に発表した第3四半期決算が連日好感されている様子で、2022年1~9月・累計のコア連結営業利益は前年同期比21.9%増の362.35億円となり、8月に公表した通期予想額400億円に対し9割を確保したことなどが注目されている。

 今3月期・通期の連結業績予想は全体に据え置いたが、第3四半期までの推移から上振れ期待が出ている。第3四半期累計期間(1~9月)は、日本事業が9月の「エリクシール」のリニューアルなどにより成長に転じた。中国事業は前年を下回ったが、アジアパシフィック事業、欧州事業、米州事業は力強い成長を実現した。親会社の所有者に帰属する四半期利益は290億円となり、通期予想の255億円を上回ったが、これについては、「第4四半期において非経常項目として、構造改革に伴う費用の計上を予定(決算短信)とし、通期予想は据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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