Sansanは契約書の文章内検索機能を強化、GPTを活用した「Contract One AI」を搭載

■文章内検索機能を追加し、早く簡単に契約内容の把握が可能に

 働き方を変えるDXサービスを提供するSansan<4443>(東証プライム)は5月26日、契約DXサービス「Contract One」がサービス価値向上を目的に、マイクロソフト社が提供するAzure OpenAI Serviceを活用した「Contract One AI」を搭載したと発表。

 今回は第一弾として文章内検索機能を追加する。契約書の内容について、定型質問から選択または質問内容を直接問いかけると、「Contract One AI」が適切な情報を抽出し質問に回答する。同機能の追加によって、法務担当者に限らず誰もが早く、簡単に契約情報を把握することが可能となる。「Contract One AI」は順次アップデートしていく予定。

■機能追加の背景

 同社の契約DXサービス「Contract One」は、契約書を正確にデータ化してデータベースを構築し、契約情報を法務・総務部門に限定せず、ビジネスにおける資産として全社で活用できるソリューションを提供している。

 言語処理に長けたGPTは紙やPDFの書類ベースである契約書のDXと親和性が高く、GPTを活用することでユーザーへの提供価値をより高めるため、今月より利用研究を進めていた(※1)。利用研究を経て、GPTを活用することで、誰もが簡単に契約情報を検索・活用できる機能を拡充できると判断し、今回マイクロソフト社が提供するAzure OpenAI Serviceを活用した「Contract One AI」の搭載に至った。

■機能概要

 今回追加する対話型検索機能では、契約書について知りたいことを、定型質問から選択または質問内容を直接問いかけるだけで、「Contract One AI」が適切な情報を抽出し質問に回答する。

 法務担当者が過去の契約を参照するときに使うだけでなく、営業担当者などが契約締結前に、既にその企業との契約がないか確認することも可能。契約書で使われる独特な文章表現や専門用語に不慣れ法務担当以外の方でも早く、簡単に契約情報を把握することができるのが特徴。

※1:Sansan株式会社「契約DXサービス「Contract One」が「GPT-4」の利用研究を開始」(2023年4月4日発表)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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