IHI運搬機械が国内最大・最高性能の陸上風車建設用移動式タワークレーンを開発、清水建設とエスシー・マシーナリと共同で

■5〜6MWクラスの大型風車に対応し、クレーン移設の効率化を実現

 IHI<7013>(東証プライム)グループのIHI運搬機械は12月4日、清水建設<1803>(東証プライム)とエスシー・マシーナリと共同で、陸上風車建設用移動式タワークレーン「S-Movable Towercrane」を開発したと発表。このクレーンは、自走式多軸台車に搭載して移動できるため、風車の建設後に次のヤードへの移設が容易になる。また、最大揚程152m、定格荷重145tという国内最大・最高の揚重性能を持ち、5〜6MWクラスの大型風車の建設に対応できる。

 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの需要が高まっている。陸上風力発電施設は、新設やリプレースの需要が増えており、風車の単基出力も大型化している。しかし、現行の移動式タワークレーンでは、高さ100m・4MWクラスの中型風車の建設が限界だった。「S-Movable Towercrane」は、この課題を解決する画期的な製品。

 「S-Movable Towercrane」の利用により、発電事業者は工期や費用の面で大きなメリットを得られる。クレーンの移設にかかる時間を約5日間も短縮できるため、風車の建設効率が向上する。IHI運搬機械は、このクレーンを2024年6月に実用化する予定。同社は、建築用タワークレーンで培った技術を新エネルギー分野にも展開し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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