ラバブルマーケティンググループは23年10月期黒字着地、24年10月期も伸長見込み

(決算速報)
 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は12月13日の取引時間終了後に23年10月期(7ヶ月決算)連結業績を発表した。前回計画では決算期を3月から10月に変更することに伴う経過期間となり、利益の大半を計上する年末および年度末の需要期を含まないため赤字予想としていたが、主力のSNSマーケティング事業における新規受注の増加などにより、各利益とも一転黒字で着地した。そして24年10月期(12ヶ月決算)も順調に伸長する見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。収益拡大基調を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。

■23年10月期(7ヶ月決算)黒字着地

 23年10月期(23年4月~23年10月の7か月決算)の連結業績は売上高が10億24百万円、営業利益が22百万円、経常利益が25百万円、親会社株主帰属当期純利益が9百万円だった。前回計画(23年8月2日公表、売上高10億円、営業利益3百万円の損失、経常利益2百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益18百万円の損失)では、決算期を3月から10月に変更することに伴う経過期間となり、利益の大半を計上する年末および年度末の需要期を含まないため赤字予想としていたが、新規受注の増加などにより各利益とも一転して黒字で着地した。

 前年同期間(22年4月~22年10月、売上高8億66百万円、営業利益23百万円の損失、経常利益24百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益31百万円の損失)との比較では、売上高が1億58百万円(18.3%)増収、営業利益が45百万円増益、経常利益が49百万円増益、親会社株主帰属当期純利益が41百万円増益となる。

 セグメント別の売上高は、SNSマーケティング事業が19.9%増の9億78百万円、DX支援事業が12.3%減の47百万円だった。SaaS型プロダクト契約件数は16.9%増の540件、運用支援ツールcomnico Marketing SuiteのARR(年間経常収益)は18.0%増の2億71百万円、SNS運用支援新規受注件数は27.8%増の294件となった。

 24年10月期(23年11月~24年10月の12ヶ月決算)の連結業績予想は売上高が20億円、営業利益が1億円、経常利益が1億円、親会社株主帰属当期純利益が60百万円としている。前年同期間(22年11月~23年10月)との比較で売上高は3億46百万円(20.9%)増収、営業利益は19百万円(24.5%)増益、経常利益は20百万円(25.1%)増益、親会社株主帰属当期純利益は15百万円(35.3%)増益となる。

 引き続き主力のSNSマーケティング事業における新規受注の増加などにより、高成長を継続する見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は安値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。収益拡大基調を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。12月13日の終値は1447円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円47銭で算出)は約35倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS381円66銭で算出)は約3.8倍、そして時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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