クリナップ、2030年度温室効果ガス削減目標において、SBT認定を取得

 クリナップ<7955>(東証プライム)は14日、クリナップグループの2030年度温室効果ガス削減目標において、SBT(Science Based Targets)イニシアチブ(※1)からの認定を取得したと発表。

 クリナップグループでは従来から、エネルギー使用を削減する活動を進め、事業で使用する電力を一部、再生可能エネルギーへ転換してきた。今回、気候変動への対策をさらに推進すべく、2021年に公表した2030年度目標【温室効果ガス50%削減(2013年度比)】を、より高いSBT基準の目標に改訂した。

 Scope1,2(※2)については、パリ協定に整合した、世界の気温上昇を産業革命前から1.5℃に抑えることを目指す「1.5℃水準」に目標を引き上げ、また、Scope3(カテゴリ1+11)(※3)については、「2℃を十分に下回る(Well Below2℃)水準」の新目標を設定した。これらの新目標が、SBTイニシアチブから、「科学的根拠に基づいた目標(SBT)」として正式に認定された。

【クリナップグループ2030年度温室効果ガス削減目標】
・Scope1,2=42%削減(2021年度比)
・Scope3(カテゴリ1+11)=25%削減(2021年度比)

 今後は、クリナップグループの事業活動において、エネルギー消費量の削減を強化していく。具体的には、エネルギー消費量の多いプロセスの効率化、化石燃料や電力の使用量削減を推進していき、再生可能エネルギーへの切り替え、太陽光発電システムの設置範囲を拡大、さらに、サプライヤーとの協働により、低炭素な原材料や部材の使用や省エネ機器の開発を進めることで、温室効果ガス削減につなげていく。

※1 SBTイニシアチブ:気候変動の取り組みを推進されることを目的として科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標を提唱し、2015年に設立した国際的な環境イニシアチブ。
※2 Scope1:燃料の使用や燃焼設備での燃焼に伴う直接排出。
Scope2:電気、熱、蒸気の導入に伴う間接排出。
※3 Scope3:資材調達から製造、販売、廃棄までに伴うScope1、2以外の間接排出。Scope3のカテゴリ1(購入した資材・サービスに伴う排出)と、カテゴリ11(販売した製品の使用に伴う排出)を削減目標の対象としている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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