【マーケットセンサー】兜町の流行語大賞は『政策金利』と『MBO』

■株式市場は『政策金利』に振り回され、オーナー経営会社は『MBO』に走る

 2023年の兜町版流行語大賞は『政策金利』と『MBO』だ。『政策金利』は、日米中央銀行の金融政策が株式市場に大きな影響を与えたことを示す。『MBO』は、オーナー経営会社が株式の非公開化を目指したことを表す。これらの流行語は、兜町の動向を理解する上で重要なキーワードである。

■中央銀行とオーナー経営会社が市場を揺るがす

 『政策金利』は、今年も来年も続くテーマである。日米の中央銀行は、インフレや景気の状況に応じて利上げや利下げを行う。その結果、国債利回りや為替相場が変動し、グロース株やバリュー株の人気が変わる。投資家は、中央銀行の金融政策に注目しながら、適切な銘柄選択を行わなければならない。

 『MBO』は、今年11月にラッシュとなった現象である。オーナー経営会社は、自社株式を買い取って経営権を確保し、経営改革を推進することを目的とする。その背景には、東証の市場改革や親子上場の問題がある。MBOは、オーナー経営者のプライドやマーケットの評価を反映するものである。MBO銘柄は、プレミアム付きの買い付け価格で高騰した。

 オーナー経営会社は、マーケットにネガティブに見られることはない。むしろ、収益性が高く、ブランド力があるとして、海外投資家などにポジティブに評価される。トヨタ自動車やファーストリテイリング、ソフトバンクグループなどの主力株は、その例である。オーナー経営会社は、兜町の流行語大賞にふさわしい存在である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■レジレス無人店舗やスマート案内など、デジタル施策を集約した初の次世代店  ホームセンターのカイン…
  2. ■読書感想文から見えるヒット本動向、新作首位は『イン・ザ・メガチャーチ』  note<5243>(…
  3. ■耐衝撃性と高平坦性を備えた次世代AR材料  三井化学<4183>(東証プライム)は12月10日、…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  2. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…
  3.  再生可能エネルギーの次を見据えた次世代エネルギー分野では、実用化への距離が縮まりつつある核融合発電…
  4. ■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地  ハイテク株市場では…
  5. ■米国政治と金融政策が揺さぶる新年相場  新春相場は、1月早々から重要イベントや主要経済指標の発表…
  6. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る