ルネサスエレが続伸スタート仏企業への公開買付を取り止め、荷が軽くなる期待

■課税所得の計上および納税が必要となる可能性が出ていた

 ルネサスエレクトロニクス<6723>(東証プライム)は2月26日、続伸基調で始まり、取引開始後は2591.5円(43.5円高)まで上げて出直りを継続している。23日付で、シーカンス社(Sequans Communications S.A.、フランス)への公開買付実施を解除したと発表し、好感されている。22日の日経平均最高値の原動力となった半導体関連株の活況高には今ひとつ乗り切れていない印象だが、このM&A中止により値動きが変化する期待が出ている。

 発表によると、ルネサスがシーカンスの発行済普通株式の全てを、普通株式1株当たり0.7575ドル、米国預託株式(以下ADS)1株当たり3.03米ドル(ADS1株は普通株式4株に相当)で現金買収するM&Aを解除した。これにより、2023年9月に開始した本公開買付けも終了した。日本の租税特別措置法に基づき、課税所得の計上および納税が必要となる可能性が発生していた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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